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揺らぐ [***]

星の子

一番星が煌めく時間、彼あるいは彼女はその薄い瞼を上げる
夜空のような、ふかいふかい藍の瞳にの光を受ける
きらりきらりと星が瞬き始めたころ、
彼あるいは彼女は混沌とした喧騒から完全に目覚めた

彼あるいは彼女以外に人影はなく
丘の上はまるで独壇ステージのようだ
けれど何をするでもない彼あるいは彼女は、
その白い膝を細腕で抱え空を見上げるばかりでいる
新月の宵とも深海とも形容出来る瞳は
プラネタリウムのように星を映した
夜空さえも色を落とし、月のが届かぬまでに底をふかくふかくしていく
彼あるいは彼女にその意識はなく、ただひたすら首を反らしている

ふ、と視界の端に白い眩しさを感じた頃には
最早彼あるいは彼女の姿などない
小鳥の愛らしい囀りと共に、彼あるいは彼女は喧騒の渦で眠りについた


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